チャレクラスタのための「10分でわかる東レ講座」

11年ぶりのチャレマ出場となった東レ
よく考えたら三好を除いたチャレンジ所属チームとの対戦経験が少ないので、「東レ何それ美味しいの?」的なチャレンジクラスタさんもいらっしゃることでしょう。

そんな貴方にお送りする「10分でわかるかも知れない東レ講座」。
10+1個のポイントで、一応全選手の名前を出した。はず。暇つぶしにどうぞ。


なお、こちらは東レファンのための「5分でわかる富士通講座という素敵なエントリに触発されて書いたものです。
チャレマ前にはこちらを是非。

チームを牽引する84コンビ

昨年4名のベテラン選手がチームを離れることになり、急速に世代交代が進んだ。
日本人最年長はなんと三十路。他チームでは中堅だろうがここではもうベテランとなる。
全日本でもお馴染み、巧打と堅守で玄人好みのサイド、人気も非常に高い米山キャプテン。
ブロック賞6回(今季も2位と健闘)受賞、ブロックマスターとの呼び声も高い実力派、熱くて速いチート級ミドル富松。
この2人は覚えておいて間違いない。


世代を繋ぐ副将

新任の副将はリベロ渡辺。
昨年は出場機会に恵まれなかったものの今季はそのリーダーシップを思う存分発揮。
時には先輩に躊躇なく意見し、時には後輩を支える。
毒舌も含めてTO中の動きに注目して欲しい。


得点後のパフォーマンス

得点後は円陣を組んで次のプレーに移行するのが普通だが、ここでコートを目一杯走り回るのが東レの特徴だ。
ノッている時ほど得点後はコートに選手がいない。
中でも富松のパフォーマンスは特にキレが抜群で、同時に渡辺がコートにいる場合は相乗効果で凄まじいことになる。
残存体力なんて気にせず駆け抜ける姿は東レの目玉。必見だ。


フレッシュな司令塔

内定時に一人だけリーグデビューを飾れなかった昨季から一転、正セッターの座を手にした藤井。
おっとりしたポーカーフェイスから繰り出されるトスからは大胆さも垣間見える。
後ろにはプレミア一の低身長ながらも抜群の運動神経を誇る梅野が控える。
どちらがスタートで来るかも含めて違いを楽しんで欲しい。


個性が光る90トリオ

土壇場の場面に強く、終始落ち着いたプレーが光るサイド星野。
器用なプレーに派手なクイック、親しみやすい笑顔で東レのマスコットと呼ばれているミドル黒木。
周りが盛り上がっているところでも喜び方が控えめな為、勘違いされがちだが2人ともまだ2年目である。
対照的に、常に声を絶やさない懸命なプレーで周囲から愛でられるミドル李。東レ一個性的な代だ。


セルビアの勝利請負人

なんと在籍7年目、チームにも日本にもすっかり馴染んだオポ・ボヨビッチ。
助走が取れなかろうがトスが超低かろうが何とかなる。たぶん。
元々WSなので攻撃以外も無難にこなす。


勝利を引き寄せる名ピンチサーバー

高く高くトスを上げて一気に撃ち込む。
鈴木のサーブから生まれた逆転劇の数は片手で収まらない。
今季もサーブ効果率で日本人2位(全体では6位)の活躍を見せている。


空翔ける大砲達

和製オポを担う二人が、元つくばでもお馴染みの大木と順大卒の佐野だ。
アタックヒット時のダイナミックな音は必聴。
躍動感と勢いに溢れた前者、柔らかい踏み込みから力強さに転じる後者。それぞれの味がある。


静かに燃える闘志

凛としたモデル立ちが印象的なミドルと、渡辺にしばかれているサイドを見かけたらそれが相澤と瀬戸口です。
おとなしめのふたりだが、ハマると怖い高いブロックや機動力のあるスパイクでチームの窮地を救ってくれる。

未来を嘱望される新星

207cmという高身長、静岡テレビで特番も組まれた大型ミドルの伏見。
そして、昨季鮮烈デビューを果たし20周年ニューヒーロー賞に選ばれたリベロ井手。
更に内定選手は、既にユニバーシアード合宿への参加が決まっているミドル小宮。
これからチームだけでなく世界でも活躍が期待される3人だ。


おまけ・熱い監督代行

昨季の不祥事により、このチャレンジマッチまでは監督代行を務めることが決まっている篠田。
現役を退いても熱く激しいリアクションは健在。
選手と近い距離感を武器に、どこまで思い切った采配を見せてくれるのか。
選手からタイムラグなく監督に就任した三好の小川監督と共に、注目したい。