主将頼みからの脱却を

今季初連勝

4試合ぶりにパナに勝った。
同時に今季初の連勝である。

先週・先々週の内容が悪かったこともあり、1レグラストかつ2レグファーストゲームとなる金岡での戦いは非常に重要なものとなった。

これはあくまで個人の意見だが、ひとりの出来に勝敗を左右されるようなチームはあまり好きではない。
特に、東レは絶対的な打ち屋がいるチームじゃないしな。
08/09の優勝のように「東レって誰を撮ればいいの?」と記者達が迷ってしまうような、全員で勝つチームがいいと思っている。


今季は、昨季主にスタメンを担っていた越谷さんが抜けたこともあって、これまでよりもいっそう「米山頼み」のチームになっていると感じていた。
彼の出来にチームが引っ張られる、というか。

彼も立派な主将だし、チームに与える影響が大きいのは当然のことなのだが、それにしても…だ。
WSはあんなに豊富なのに。


最年少は28歳

まあ正直、東レはここ数シーズン若手の育成ができていない。(オポはひとまず除く)

セッター:10/11シーズンからやっと近藤さんにスイッチし始めたところで、梅野さんの国内公式戦は黒鷲のみ。

スパイカー:09/10→今田/米山 10/11→米山/角田 11/12→越谷/米山 主なスタメンがこんな感じできていたため、若返り?何それ美味しいのレベルである。
悠二さん・大木さん・瀬戸口さんでしっかり白星獲れるようになればまた違うのだろうが。星野さんが入ったら役割が被ってしそうな選手がいるような。いろいろと心配。

ミドル:相澤さんの怪我によりひたすら富松/篠田。最近は王さんのスタメン起用も少なくなってしまった。2人とも怪我持ちのため、非常にこわい。こいこい新人さん。

リベロ:実は最も深刻かもしれない。修さんと俊さんの年の差がほぼ10歳だからな。
なかなかフリーリベロも使いあぐねているようだし。
経験が必要な割に、気軽にころころ替えられるわけでもないので、若手が育ちにくいポジションだよね。
俊さんは本職リベロではないし、何とか経験を積んでカバーして貰いたいのだが…


角さんの成長

一週空いた金岡の大会では、久々に角さんがスタメンとなった。
しかも、これまでにはあまり見られなかったセッター隣での起用。
真ん中でレセプションする回数が多く、多くのチームが弱点とする*1S1ではライトからスパイクを打たなければならない、というポジションである。

これまで、ライト打ちやレセプションを不得手とし、後衛から打つパイプを得手としていた彼は、うまく前者の弱点を潰していた。*2
堺戦では、米山さんどころかデキよりも打数が多かったという事実を後日知り、驚いた。
レセプションに関しては、フローターは米山さんが受け、角さんはジャンサ専念。
相手サーバーはほぼ角さん狙いだったが、Aパスでなくてもとりあえず上にあげて、何とか攻撃につなげられるようにしていたし、サービスエースもほぼ取られていないはずだ。


この成長が、10/11シーズンの上にあるものなら、物議を醸した連続スタメンも大きな意味があったのではないかと思えてくる。


だから、金岡は久方ぶりの、主将頼みではない試合だったと感じている。
それは富松さんのジャンサ復活*3であったり、近藤さんの渾身のプレー*4であったり、角さんに限らずいろいろな要素があってのことなのだが。


次は悠二さん以下の若手がこのくらい出来れば言うことはないのだが。ピンサに終わらずね。
先週のように全員で勝つ試合をホームで見られることを願うばかりだ。





余談

少し前、「ミドルが半分くらい打って勝つ試合が見たい」という要望を出したら、久々にミドルの打数が23%越えてくる試合が見られて大満足している。
筆者はバランスのよいトス回しが大好物。

*1:例に漏れず東レも連続失点が多い

*2:御本人曰く「助走のステップを変えた」とか

*3:1年半ぶり…?

*4:突っ込んだアレ