北京・ロンドン最年少→リオ三十路でみえるもの

と、いうことでWLメンバーが発表された。
OQTからほぼ変わり映えしないメンバーで、腰のヘルニアも限界だったであろう越谷さんのところにOQT直前で外れた鈴木さん(MB)が入ったのみ。
更に、Lの控えとしてここまでも帯同していた修さんが登録メンバー上に記載された。(OQTメン12名だとLは1名のみしか登録できないらしいので)


うーん。
リオに向けてやる気ありますか?と問いたくなるメンバー。
しかも、山本さんのブログには「3週間」と記載されており、ほぼ変動なしのメンバーで最後まで戦うことになりそうだ。

「ロンドンへの切符を取る」という最大目標が絶たれた後のこのメンバー召集はいろいろきついものもあるだろうが(しかも最終戦はあの負け方)、今回は何を目標とするのか。
他国(キューバ以外)が五輪に主力を取られるであろう今大会、単に「2013年の出場権を取ってくる」ことだけがテーマなら、ここからの4年間はもっと厳しくなるだろうなと思った。


せめて半分くらい入れ替えて、新世代に世界を経験させる気はなかったのだろうか。
先日の日記でも少し書いたが、リオの年にはOQT最年少の86世代が30歳。
アタッカーなら尚更、主戦力として計算できるか怪しい年齢だ。

このブログのリンクにも入れさせてもらっている

楽しく考える男子バレー/moto-vb様「若手の台頭」

で鋭い御意見が書かれている。
この「Vリーグで出場機会がある若手選手=全日本の条件」に注目したい。
(大学生はシニア代表に登録してもスケジュールの兼ね合いで結局選出されないことが多い。これは2010年から特に強い傾向)


各チームで考える

「若手選手(リオに出られそうな選手)」の年齢的定義はどうするか。
一応、前述の通りリオで三十路の86以下として考えたい。
(ベテラン枠としては現代表から意思と技術のある選手が何名か残ってくれるはず)


☆パナ→伊東、山添ら87世代の出場機会が増えてきたがスタメン獲得には至らず。Lの山本拓は黒鷲の経験を活かして今季は永野と併用されるかどうか。清水福澤の鉄板スタメンは余程のことがない限り崩れないだろう。

東レ→今季はメンバーの入れ替わりが激しいが、昨季までは08/09以降3シーズンに渡ってメンバー変動がほぼなかったため若手の出番はかなり少なかった。WSの層が厚く、86以下はなかなか出場機会を得られない。S梅野とL渡辺の育成は急務。

☆堺→若手選手が4名入団し、一気にフレッシュなチームとなった。横田、今村は既にレギュラーの座を獲得しており、内藤、坂梨もそれぞれ持ち味を発揮し出場機会が増えてきている。(坂梨の回復が待たれるが…)千々木と伊藤によって長年固定だった北島-石島対角に変動が起こるのか注目。

☆サント→内定選手とは思えないほど良い動きをしていた塩田が印象的。昨年全日に追加登録された栗山や前大会若鷲賞の高橋賢も注目所か。気になるのは、阿部の入団によって岡本、武市、橋本と揃った若手S達の出場機会がどうなっていくのか。

☆FC→昨季はほぼフル出場を果たした手塚。全日登録はされているものの、国際経験が乏しいと思われるのでパンパシかユニバかのメンバーには選出されて欲しかった。他、MB木村やL高志保の出場機会もちらほらとあった。

☆合成→87世代の高松、近、内山が非常に良い活躍をしていた。また、白岩の内定選手とは思えない落ち着いた器用なプレーが印象的だった。深津の随所でのピンサ起用もあり、若いWSの出場機会は多い。注目所はパンパシを経る弟が兄からポジションを奪えるかどうか。

JT→若手選手に目を向けると東海だらけで緑よりも青が浮かんでしまう(爆)深津、安永、八子、塚崎は抜けた選手やパンパシ選出を考えても更に出場頻度が上がることは間違いないと思う。問題は低身長OPである小澤をレセプありWSとして使うのかどうか。

☆三好→ある意味で最も若手選手の貢献度が高いチーム。山田、細川、中島は勿論のこと、Lは88の迫谷と橘でレギュラー争いが行われている。しかしこのチームの特徴として、内定選手のうちは帯同するものの、いざ正式に入社してしまうと研修や社業のせいか試合会場でも姿を見られなくなることが多い。


こうして見ると意外にいるかも、若手さん。
ただスタメン獲っているかと言われると弱い。
出場機会以外でメンバーを選ぶとなると、大学での功績あたりが判断材料になってくるのだろうか…。


全日本が滝壺から脱却して、リオに向けての一歩をどう踏み出すのか注目したい。