innocent starter

私がその選手を応援するようになったきっかけは、敢えてここでは語らない。


ただ、このエントリでは彼の言葉の中で印象的なものを二つ挙げてみたいと思う。

雑誌等にも「かっこよく決めようとは思ってない」とか「パスや声など得点に出て来ない貢献をしたい」とか言った旨の良い言葉が沢山載っているはずなので、そちらも勿論お勧めなのだが…。

『あいつはずっとエースで育ってきたから(途中から入るのが)どういうことかわかってない。「自分が決めてやる」じゃなくて空気を変えるために盛り上げないと』

どの試合の発言かを明記したら「あいつ」が誰かバレそうなのでここでは書けないが、アップゾーンでの一幕の話。(友人が逐一教えてくれた。多謝)

確かに彼はずっとエースで育ってきたわけではなく、大学時代はマイナスからのスタートだっただろうし、ほとんどの選手がそうであるようにVでも全日でも途中出場で結果を出してからスタメンを掴み取ってきている。

それ故にこの言葉にはとても重みがあって、将来の主将就任を予感させる名言だと思っている。

「俺が俺が」と自分のことばかり考えているうちは周りも見えないよね、という。

アップゾーンから肩を揉みにいったり、ミスした選手へ頻繁に声をかけたり、プレー以外の空気を大事にする姿からも、その辺りの意識を感じることができる。


『別にあいつが悪かったというわけじゃないですよ。僕も最初の頃はよくやりましたから。いきなりだと結構攣るんです』


これは足を攣った瀬戸口さんへのフォロー。

自分が若手の時はどうだったかをきちんと重ね合わせて、奢らずに後輩を見る姿勢が強く印象に残った。

それを雑誌とかの対外的なメディアではなくて、一ファンに対して言ったところが謙虚だなと。



「彼」の名は言うまでもなく米山裕太

5でも18でも何番を付けていようが、彼がコートを去る日まで、ずっとそのプレーや言葉を焼き付けていきたいと思う。