世代交代とは
本年度の全日本男子の活動が終了した。
結果は…まあ、言い訳しようがない黒星5連発。
この大会で危惧されたのは、5連敗というよりは「前体制とほぼ同じ選手で戦って」前回大会よりも成績を下げてしまった、という部分のウェイトが大きいと思っている。
ゲーリー監督の方針や選手起用については来年になるまでしじみになると決めたので、あえて触れない。
今より東京五輪に希望が持てる可能性もあれば、更にカオスなことになって破綻するケースもあり得るだろうし。
全日本にとっての命運は間違いなく2014年だとは思う。
話を戻そう。
いつも鋭い視点と広い視野でさくっとバレーを切ってくれるフォロワーさんが、グラチャン終了直後に呟いた言葉。
これだ。
88-90世代の選手はユニバとシニアの間を彷徨っている。
今年でいうと、89と90世代はユニバの出場資格を有していることになる、はずだ。
ゲーリーの選考材料にVリーグが加わってくるのは歓迎すべきことではあるのだが、果たしてこの世代でVリーグの出場機会が豊富な選手はどのくらいいるのだろうか。
昨季プレミアレギュラーラウンドのスタメンデータをざっと見てみた。名前の前の数字が年代*1()内がスタメン出場した試合数である。
堺→89千々木(25),89伊藤(1)
パナ→90深津(1)
東レ→88瀬戸口(2),88渡辺(8),88大木(1),89梅野(1),90星野(5)
サントリー→88高橋(28),88栗山(6),88冨士田(1)
合成→89白岩(3),89古賀太(3),90山近(1)
JT→88八子(28),89安永(20),89小澤(4),89ベゼラ(2)
FC→88手塚(22),89高橋(8),89衛藤(8)
三好→88橘(28),88山田(27),88石垣(7),89細川(21)
抽出してみるとだいたいこんな感じ。
レギュラーラウンドが28試合なので、半分…とは言わずとも1/3以上の出場機会を得た選手となるとかなり少ないのが見て取れる。
4強チームに至っては半分の14試合以上出場した選手は千々木と高橋しかおらず、二人とも全日本シニアに招集されグラチャンにも名前が入っている。
このように出場機会が少ない中で若手を発掘するというのは至難の業なのではないだろうか、と。
*1:年度区切り。例えば合成の高松は早生まれなので88年生だが、年度的には87となる