勝野裕士選手の勇退に寄せて

先日の黒鷲旗をもって勝野裕士選手が勇退された。


私は残念ながらその最後の場に居合わせることができなかったが、様々な方からメールやメッセを頂いて、彼がチーム全員から惜しまれて愛されて送り出されたことを知った。


今のチーム状況では、優勝して胴上げするのは難しいと誰もが(スタッフ・選手は勿論ファンも)わかっていたと思う。
しかし、MB不在だろうが新人選手がSだろうが怪我人が多かろうが、全部言い訳にせず(これは角田主将の言)、チーム皆が勝野さんと一日でも長くバレーをしたい、少しでも良い順位で送り出したいと強く思った結果が、涙の胴上げに繋がるのだろう。


侍達の一体感が会場にいないながらも伝わって来て、危うく決壊しそうになった。



…これは素人の推測に過ぎないが、勝野さんはあくまでも自分が一昨年から任じられてきた副主将(全日達がいない間の三島組のリーダー)の責を全うしてから勇退したかったのではないか。
全日不在の間の大きな大会と言えば間違いなくこの年の黒鷲だろうから。


私はここ数年しか彼の活躍を目にしていないが、今までのどの試合よりも今年の黒鷲の勝野さんは声を出していたし、ボールを落とさなかった。
新人達をあれだけ引っ張る彼は初めて見た。
初日の選手宣誓を含め、角さんと二人三脚でしっかり若いチームを導いていたと思う。


出場機会こそ少なかったけれど、ずっと三島や寮をまとめていた勝野さん。
ドイツに行って自分を高め、修さんの怪我時にしっかりコートを守ってセミファラスト〜3決をスト勝ちで飾ったのは記憶に新しい。


個人的にも、鼻血相談をしたり難しいルールを教えて頂いたり(サーブ効果率の算出法問題とか)、いろいろお世話になった^^;


最後に、彼は史郎さんにビンタを一発お見舞いしたらしい。
篠田前主将から受け継いだ侍氣をそのままに、新しいステージでも一層の御活躍を願うばかりだ。
7年間、本当にお疲れ様でした。