アジアクラブ選手権

さて、つい先程WLがポーランドの優勝にて幕を閉じたわけだが…
私はリアルタイムで観戦したこちらの所感を。
(あっちと内容一緒なので、もう読まれた方はスルーで大丈夫です)

7位に終わったアジアクラブ選手権

帳票が出ないので非常にまとめにくいのだが、個人的な主観を。


初めのグループ戦でそこそこの苦戦が見られたので、タイやインドのような強力なセンター線をばんばん使ってくる相手にはしんどいだろうなと思っていた。


代表不在とか怪我人が多いとかそういうところはあまり関係なく、モチベの問題で。


公式HPでこの大会の主将が述べていたように、やはり大半の選手にとっては「Vリーグのための布石」でしかないわけだ。
別に東レを攻めるわけでなく、それが日本のバレー選手の主な考え方だと思う。


飛躍し過ぎかも知れないが、越川さんの件(かつては柴田さんもあったな。加藤さんの件は私より適任がいらっしゃるので、ここでは触れないw)から更にうちにこもる流れが出来てしまった気がする。
「外出たら国内代表には呼んでもらえない」的なね。女子はそんなことないのだが。

それはこの大会に全力で挑んでいるチームに黒星喫するのも当然だろうよ。


この大会の出場権だって天から降ってきたわけじゃない。
12連勝という好記録を打ちたて、一番乗りでセミファイナルの切符を手に入れた裏にはそれぞれの大きな努力があったはずだ。


だから、上海で戦ったメンバーにはもっと勝ちに貪欲に戦って欲しかったというのが本音。
TV観戦したのは土日の順位決定戦の一部なので何とも言えないが、緊張感なくヘラヘラしている場面には思わず喝をいれたくなるシーンがあったことは否定できない。


今回の各試合スタメン


7/1VSモンゴル

梅野→大木→古田→今田→角田→王 L:渡辺


7/2VSシンガポール

梅野→瀬戸口→古田→鈴木→角田→王 L:渡辺


7/3VSトルクメニスタン

梅野→角田→古田→今田→大木→王 L:渡辺


7/5VSタイ

梅野→鈴木→古田→瀬戸口→大木→王 L:渡辺


7/6VSイラン

梅野→鈴木→王→今田→大木→古田 L:渡辺


7/7VSタイ

梅野→鈴木→古田→今田→大木→王 L:渡辺


7/8VSインド

梅野→角田→王→瀬戸口→大木→古田 L渡辺


こんな感じで、枠フル稼働だった。


セット途中から王さんをS起用で、悠二さんか角さんか今田さんがMBを務めたりとかなり変則的だった模様だが…


オフシーズンの大会のモチベ問題…今サマーやるのはもう難しいのだろうな…

各選手所感(敬称略)

古田史郎

ジャンサ打てるMBマジ貴重。7試合中5試合が3での起用だった。コースは単調でまだ物足りないけれど、パワーと高さは元OPならでは。
終盤の史郎無双(私見てないけどw)はグラチャンの輝きを想起した、かも。
実は最も国際経験豊富なはず。
彼のアイデンティティは恐らくOPにある、らしいのだけど、リーグから比べたらかなり割り切ってプレーできているように見えた。


渡辺俊介

Lとして見たのは初めて。恐らく御本人としてもスタメン出場は初めて。
個人的にはフローターよりもジャンサの方が崩されていたような。
ライト寄り狙いの強いジャンサが苦手かなあって。その他は基本的に丁寧。
ディグの読みは良いし、魅力的なのはやはり声。
先輩でも恐れずにサーブコースを指示できる豪胆さが一番の魅力だと思う。
最後の試合はセカンドセッターを遠慮していた辺り、やはり体調不良かと。



瀬戸口竜矢

今大会は2試合弱しか視聴していないが、正直物足りなさを感じてしまった。
バックライトでネットから離れたトスを豪快に決める…という攻撃は爽快だったが、リバウンドを諦めてむきになって打ちおろしたプレーが残念で。
レセプションもそこまで安定した印象がなく、むしろOPに入ってからの方が安心して見られたかも。
どうも黒鷲以降、粗くまとまってしまっているようなので、器用なプレーをまた見たい。



王金剛

黒鷲からのコンバートにしては動けてると思う。
ツーアタックで培ったクイックは、史郎さんよりはパワー少ない代わりにスピードあり。囮は史郎さんに一日の長ありかな。
ディグも巧いが、突如としてキレて空気を悪くするのは恐らく東海時代からの悪癖かと。
王さんのトスワークも見たかったのだが、ラスト2試合では見られず。
V最高身長と最低身長のSをうまく使い分けられたらもう少し面白い試合になったはず。奈何せん交代するにはセット変わるのを待つ必要が…。



今田祐介

主な出場はOP。黒鷲ぶりに見たわけだが、まずスパイクフォームの乱れが気になった。
この辺りはトス質にも問題があるのだろうが、低いトスを速くヒットするために無茶な体勢になっていたような。
阿部さんの高く速いセットとの相性が抜群だっただけに、ここからどう調整していくか。
厳しい場面で回ってくるトスも多かったが、ブロックの抜き方はさすがにベテラン。
ムードメーカーとしての役割を期待されていたようで、ラストのSAは鳥肌ものだったことだろう。



角田辰徳

5とフローターの印象が強かった彼だが、今大会はジャンサが定着して2をこなすことも多くなった。
ライト打ちの苦手意識もかなり払拭されたのではないだろうか。
パイプや中への切り込みなど、多彩に攻めていたが、決定力となると少し弱め。
個人的に、彼の弱点はチャンスボールの返球が甘いことだと思っているのだが…
主将としての盛り上げは伝わってきたよ。欲を言うとお通夜時にもっと声出して欲しかったけど。



鈴木悠二

文句なしの毎試合SA。これは素直にすばらしい。
体調を壊した影響で、出場機会が終盤減ってしまったのが悔やまれる。
ライト打ちもこなせてレセプ安定してる上、スタメンでもリリーフでもいけるという万能タイプだと思う。
サーブでミスが多いとなかなかリズムが作れないのが弱点と言えば弱点なのかな。
WSレギュラー争いでは一歩リードしているのではと。



梅野聡

まだ各選手の特徴を把握しきれていないようで、苦しそうな場面もかなりあった。
黒鷲の時の大胆なプレーがなりを潜めていたのが気になった。
アンダートスが多かったので、まずは連戦フルセット戦ってもへたれない体力をつけて欲しいところ。
あとは低い低い病のケア。貴方の身長で更に低いトス上げられたらアタッカー達は一体どうすれば。
OP依存症(具体名は出せない)みたいなことはなさそうなので、そういう意味での配球は期待してる。



大木貴之

180そこそこという身長を感じさせないくらい豪快なスパイクは、国際戦でも健在だった。
かと思えばふわっと人がいない場所を狙う軟打も効果的。
オーバー中心のレセプションは、7割近くは高めの位置にしっかり返球できていたように見えたが、弾かれて被SAを食らう場面も目立った。(アンダーが苦手な故かも)
サーブでは、入れてけと強打のバランスコントロールに巧さを感じた。



非常に偏った所感かつ辛口で申し訳ない。
次の舞台はさいたま。
久々に楽しいバレーを見たいと思う。
ファンとしてずっと愚痴しか言ってないのも悲しいから。