米山裕太さんの誕生日に寄せて
祝、185
どんなトスが来ようと、どんなブロックが付いていようと、「決められなかった」のは自分の責任。
どんな高い打点だろうが、どんな強いスパイクでだろうが、「止められなかった」のは自分の責任。
どんな厳しいコースでも、どんな速い球でも、「拾えなかった」のは自分の責任。
他の人のせいにしない。自分がとにかく謝る。
でも次のプレーでは切り替えて、また貪欲に球を追う。
自分が決めたら、その得点を決める手助けをした選手を真っ先に讃えに行く。
落ちている選手がいたら、盛り上げる。
失敗したら、どんどん引き出しを増やして、同じミスをしない。
技術的なところでも好きな部分は沢山あるのだけれど、それを支える、バレーに対する意識が何よりも好きだ。
言葉で言うのは簡単だけれど、それを劣勢でもやってしまえるところが彼の魅力だ。
そんな彼はこの1年で、東レの主将となり、全日の主力選手となった。
背負うものも大きくなって、悩んだり迷ったりという場面も多く見受けられるようになってきた。
実際に、今季は彼にとって苦難のシーズンとなることは予想されるし、全日の中でこれから彼がどういうポジションに回って行くのかもわからない。
同期の富松さんが心配するくらいには、いろいろな問題が山積みなのだと思う。
でも、ここまで不屈の努力と無の意思(昨年のあれ)で乗り切ってきた彼だからこそ、28歳の一年ももっともっと高みを期待したい。
米山裕太さん、28歳の誕生日おめでとうございます。
蛇足。
幾度も彼と話す機会を頂いているが、絶対に向こうから話を終わらせない。(話の流れはしょっちゅう切るけれど)
いや、普通でしょ?と思われるかも知れないが、選手側から「じゃあ、お疲れ様です」と言われるとそこで会話は終了になるわけで。
否定しているわけではなくて、急いでいる時、疲れている時は特に使うべきだと思う。
米山さんがそれをしたことは一度もない。
こちらから会話を打ち切るまでは切らない。待つ。今は特に人気があって、ファン対応に時間がかかるのは御本人が一番よく知っているはずなのに。
決して愛想がいいわけではないけれど、彼なりにファンのことを最大限慮った形なのかなと私は勝手に思っている。
無理して笑ってなくても、気の利いた答えを返さなくても、プレーで魅せた上にこちらが思い遣りを感じ取れたら、それは最高のファンサービスだろうなと。
…ふふ、真面目に褒めすぎちゃったかもなw