2013年度全日本男子登録メンバー発表(47)
先週体調を10年ぶりに崩して以来更新をさぼっていたが、久々にネタが提供されたので更新を。
Vリーグが終了して5日目、リオへ向けての第一歩となる2013年全日本登録メンバーが発表された。
詳細は公式を御覧頂くとして。*1
シニア初登録となったメンバーは
深津英臣、前田一誠、高松卓矢、松岡祐太、細川優樹、渡辺奏吾、山田脩造、柳田将洋、近裕崇、塩田達也、李博、高橋賢、古賀太一郎
の13名。
以下、個人的に気になった点を挙げる。
ポジションごとの年齢差
リオへ向けて新しいチームを作っていく上で新監督が就任し、一度リセットがかかったにも関わらず、という部分で。
早々と若手にシフトしたポジションと、逆にまだまだベテラン世代の力を借りざるを得ないポジションの差が大きいと改めて感じた。
ざっと平均年齢を計算すると*2
セッター→27.1歳
アタッカー→25.4歳
ミドル→27.7歳
リベロ→26.5歳
ちなみに、恐らく主力での国際戦出場が厳しいと予想される大学生を省くと、
セッター→27.8歳
アタッカー→26.1歳
ミドル→28歳
リベロ→26.5歳
ミドルが今年度33歳となる2人まで選出されているのに対し、リベロとアタッカーに関しては30歳(83年度)がひとつの区切りとなっているようだ。
アタッカーは、年齢と共に低下するとされるジャンプ力や持久力がプレーに及ぼす影響が大きいだけに、自然なことだとは思うのだが。
今季リーグのスタメンが主な選考材料になっているのだとしても、ミドルはリベロのように思い切ってベテランを登録から外すことはできなかったようである。
恐らくは、WCやOQTの功績も見込まれてのことなのだろうが…この辺り、うまく中堅〜若手にシフトできるのかいささか不安ではある。
セッターに関しては…Vの結果を受けていきなり今村、というのもアレなのでとりあえず選べそうなとこ全部選びましたという感じだろうか。
阿部にもう一度チャンスが巡ってきたのが個人的には嬉しかった。最後があのような形では御本人も周囲もさぞ消化不良だろう。
ユニバとの関係
月バレに掲載されているユニバ選考合宿参加メンバー18名のうち、全日本登録に入らなかった選手は小澤翔、伊藤康貴、梅野聡、佐野翔、七里幸洋、井手智の6名。
…この辺り、身長や所属チームなど、様々な大人の事情がありそうだが。
逆に言うと、それ以外の12名がユニバ/シニア登録メンバーと見て間違いなさそうだ。
今回は時期的に被っている大会がほとんどない*3ので、うまく回せばこれまでのようにユニバとシニアを分けるのではなく、ユニバシニアの混成チームも可能になるのではないだろうか。
(…シニアがアジア選手権でドバイに行っている間にユニバには東アジア競技大会で天津に飛んでもらう、という10月もありえそうなのだが)
リオを見据えるなら、このふたつのカテゴリーの融合は不可欠だと思うのだが、果たして。
チーム事情
選出人数が多い年は決まって取り沙汰されるのがこれ。
全日本召集によって所属チームが成立しなくなるという、ある意味贅沢な悩み…ではあるのだが。
これが某チームの近総辞退やサマーリーグの縮小に繋がっているという説もあり、更にオフシーズンに十分なチーム作りができないとなると大きな問題となってしまう。
この辺りの事情や、更に選手のコンディションなどもあり、登録はされても実際に合宿に呼ばれて公式戦出場まで残るのは、上述のような問題をクリアしたメンバーということになる。*4
今回のメンバーを見ていくと、同時選出が厳しいのは
セッター→阿部・岡本(サントリー)、大竹・深津英(パナ)、菅・深津旭(JT)
アタッカー→石島・千々木・松岡(堺)、福澤・清水・渡辺(パナ)
ミドル→松本・横田(堺)、枩田・白澤(パナ)、山村・鈴木寛・塩田(サント)
リベロ→古賀幸・古賀太(合成)
書き出しただけでも、全47名ともなると同時にチームを離れると厳しいところは多い。
2010年には「名ばかり登録」となってしまった選手が大勢いたが、選ばれたからにはひとりでも多く呼ばれ、何かしらの経験をチームに持ち帰って欲しいものである。
いろいろ脈絡もなく書いたが。
ひとまずは初陣となる6/1を楽しみに待ちたい。
韓国戦。3年前WL出場権の自力獲得を阻んだ*5因縁の相手である。